演算子
四則演算
まずは四則演算(+, -, *, /)+αについてみていきましょう。
さっそくコンソールを使っていきます。前ページの開発環境に沿ってコンソールを開いておいてください。
開いたら、
3 + 5
と入力し、Enterキーを押してみましょう。
このように8が表示されたら成功です。
同じように、四則演算を計算してみましょう。コンソールで以下の計算を行ってみてください。
5 - 2 // 引き算
4 * 5 // 掛け算
6 / 5 // 割り算
7 % 3 // 余りを求める
正しく計算されたでしょうか?
最後の%は余りを計算する演算子です。実は結構使う頻度が多いので四則演算と併せて覚えておきましょう。
また、"//"はコメントアウトと言って、"//"の後ろに書いたものはJavaScriptにプログラムと認識されず、実行されません。
コメントやメモ書きとして使うことができます。
あと、これは文法ではないですが、演算子の前後には半角スペースを入れるようにしましょう。めんどくさいかもしれませんが、 スペースが無く詰まったプログラムはとても見にくく、作業効率が落ちてしまいます。
結果を整数値にする
割り算の実行結果が整数ではなくて、少数で表示されたと思います。
ですが、Processingでは座標(左上から数えた縦横のピクセル数)を扱うため、整数が欲しいという場面があります。
その場合はどうやって整数にすればいいでしょうか。
実はJavaScriptにはそのための関数(処理の塊に名前を付けたもの)が用意されていて、
parseInt(6 / 5)
とすれば、1.2ではなく整数に変換された答え「1」が返ってきます。試しにコンソールで実行してみてください
ちなみに、parse(パース)というのはプログラミングの専門用語で型を変換するという意味になります。型(type)とは整数や少数(浮動小数)や文字のことです。
parseInt(整数にしたい数値)
このようにJavaScriptには開発を助けてくれる便利な関数がたくさん用意されているのでその都度紹介していきたいと思います。
いくつかの注意
数値の計算に関していくつか注意することがあります。
四則演算は次のように連続して書くことができるのですが、計算結果はどうなるでしょうか?
1 + 2 * 3
正解は7です。
四則演算には優先順位がつけられており、掛け算・割り算が足し算・引き算より優先されます。
これは普通の算数の計算と同じですが、プログラムでは前から順番に計算されるのだろうと勘違いし、
うまくいかないことはよくあるので注意が必要です。
もしも、足し算・引き算を優先的に計算させたい場合には、算数と同じように()を付けることで可能です。
(1 + 2) * 3
この計算の答えは9になります。
もう一つの注意点は、0で割ることです。プログラミングでも0で割るのはご法度です。
思わぬエラーを招くので割り算を行うときは常に0で割ることがないか確認しておきましょう。
まとめ
- 四則演算と余りの計算はよく使うので覚えておこう
- 整数値が欲しい場合はparseIntを使おう
- 計算順序と0割りに注意しよう
お疲れさまでした!演算子の話は以上です。
初めてのJavaScriptプログラミングはいかがでしたか?
最初はプログラミング独自の書き方に戸惑うかもしれませんが、使っているうちにすぐに慣れるようになりますよ!
ちなみに、プログラミングは基本的に全て「半角文字と半角の記号」だけで書いていきます。
かっこやスペースを全角で書いてしまいエラーが表示されるのは初心者だれしも経験することです。
常に今半角文字になっているか気を付けながら進めましょう。