文字列

続いては文字列について勉強しましょう。
プログラミングでいう文字列とは、任意の長さ連続した文字(a, あ、や文字としての数字、記号など)のことです。Processingで文字列を扱う頻度はあまり多くないかもしれませんので、 サラッとごく基本的なところに留めておきます。

文字列の扱い方

どのプログラミング言語もほとんど同じですが、次のようにダブルクオーテーションで囲むことで、プログラムの中で単なる文字として認識されます。
一行ずつ実行してみてください。


"リンゴ"
"apple"
        

ダブルクオーテーションで囲まないと、関数などの命令と勘違いされてエラーになってしまうので注意しましょう。
同じようにシングルクオーテーションでも文字列を扱うことができます。


'リンゴ'
'apple'
        

シングルクオーテーションでもダブルクオーテーションでもどちらでも問題ないのですが、次のような場合には注意しましょう。


'I'm Jon.'
"He say "I'm Jon"."
          

一つ目の文字列ではシングルクオーテーションの中にシングルクオーテーションがある場合です。
二つ目はダブルクオーテーションで囲った文字列の中に、ダブルクオーテーションで囲った文字列を入れています。

ダブルクオーテーションやシングルクオーテーションは文字列の始まりと終わりを意味するので、途中で同じクオーテーションが 来てしまうと文字列はここまでだな、と勘違いされエラーになってしまいます。
上記の二つは次のように修正しましょう。


"I'm Jon."
"He say 'I'm Jon'."
          

文字列の結合

文字列の結合とは、二つ、あるいは複数の文字列を一つの文字列に変換することを言います。
文字列は数値と同じく足し算記号(+)で結合することができます。


"りんご" + "食べたい"
          
これを実行するとどうなったでしょうか?

上の図のように"りんご食べたい"と表示されたと思います。
しかし、文字列の結合は一体どのような場面で使うのでしょうか?
最も使用頻度の多い場面は、文字列と文字列の間に変化する値を差し込みたい場合です。
次の例では、ageとnという変数(変数は別の章で解説しますが、簡単にいうと値に名前を付けたものです)に年齢と年数を入れて、それを文字列に結合して表示しています。


var age = 12;
var n = 5;
"私の" + n + "年後の年齢は" + (age + n) + "歳です。"
          

nやageをいろいろ変えてみてください。
最後の文字列を変更しなくても、最終的に表示される文字列は変化するnやageに対応して変わっているはずです。
nやageといった変数は、いろいろな処理を経てプログラムの中で変化するかもしれません。
変化する値を文字列の中に差し込んで出力させたい場合は、文字列の結合を使うことで可能となるのです。

まとめ

  • シングルまたはダブルクオーテーションで囲むと文字列になる
  • 文字列の中でクオーテーションを使うときは気を付けよう
  • 文字列の中に変化する値を入れたいときは結合を使おう

文字列に関しては以上です。お疲れさまでした!
次は先ほども登場した変数について勉強します。
小学校の算数から中学校の数学へ変わるときに、変数という概念に悩まされた方も多いと思います。 できるだけ優しく解説するつもりなので、頑張って学びましょう。

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